一人暮らしをされていた75歳の男性Aさん。 ある時、アパートで倒れているところを発見されました。 病院に運ばれ治療を受けたものの、脳梗塞の後遺症に伴い半身麻痺となり、車椅子生活が始まりました。 病院での入院治療が終わると、Aさんは介護老人保健施設へ入所されます。 「こんな状態で、前のように一人暮らしができるわけがない。」と、Aさんは自信を喪失していました。 Aさんに自信を取り戻していただきたい。 そんな思いから、介護老人保健施設の各専門職がチームとなって関わり、車椅子で一人暮らしができるように、住宅環境の整備やサービス調整、日常生活の中でご本人ができる行為を広げるための練習など、様々な取り組みを行いました。 結果、Aさんはついに、地域生活に復帰されることができました。
現在、Aさんは居宅介護支援事業所のケアマネジャーによるケアプランにより、サービスをマネジメントしてもらい、一人暮らしを継続されています。 施設内では好きな時に晩酌ができずにいたましたが、現在は好きな食べ物を訪問介護で購入してもらいながら、自由な生活を続けられています。 年末年始の在宅サービスが不足する時期には、短期入所療養介護を利用されるなどして、ご自分に合った形でサービスをご活用されています。